山形銀行統合報告書2024 :: Pro-Act
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■■現に貢献してまいります。 人財の多様性を高めることは、人事戦略の大きな柱になります。組織において、豊富な人財は必要ですが、一人一人が多様な視点を持つこと、そして専門性を深掘りし、プロフェッショナルな人財を育成することも重要です。職員全員が多様な視点を持ち、それぞれの持ち場で専門性を発揮し、かつベクトルを合わせる環境づくりにも引き続き注力してまいります。 挑戦する企業風土の醸成とエンゲージメント向上への取り組みの一つとして、2023年度下半期にかけて、頭取の私自身と若手行員が直接語り合うタウンホールミーティングを全8会場で実施しました。入行1〜5年目の若手行員160名以上と膝を突き合わせて話をすることができました。従業員が生き生きと働き、活力ある組織となるよう、経営陣と従業員との双方向のコミュニケーション強化に努めてまいります。 同時に、多様な人財が能力を最大限に発揮するためには、職員自身が心身ともにポジティブに健康で働くことができる環境を整えることも重要となります。当行では、2017年10月に「やまぎん健康宣言」を制定し、健康意識向上、メンタルヘルスケアの強化、運動機会の増進を柱とし、職員およびその家族の健康増進に取り組んでいます。健康経営は、人的資本経営の土台にほかならず、企業経営を行っていくうえで組織の根幹を成す非常に大切な部分であるという認識のもと、地域のみなさまの健康増進に対する積極的な支援にも取り組んでまいります。 当行では、より一層の企業価値向上を目指し、PBRの改善に向けて、「収益力の強化」、「財務レバレッジコントロール」、「株主資本コストの抑制」、「利益成長率の向上」に取り組んで行くことを公表しております。 市場では、株価や資本コストを踏まえた企業の経営方針に注目が集まり、とりわけPBRの改善に向けた取り組みが必要不可欠となっております。当行では、マイナス金利導入以降、PBR、ROEともに期待水準に満たない状況が続いております。現状を課題認識したうえで、資本を効率的かつ効果的に活用し、将来的には株主資本コスト以上のROE水準となるROE(連結)7%以上を達成し、PBR1倍を目指してまいります。 株価上昇のためには、利益を向上させ、株主のみなさまへの還元を充実させていくことが必要であり、重要な経営課題であると認識しております。サステナビリティ経営や株主・投資家とのエンゲージメント強化により、株主資本コストを抑制しつつ、人財やデジタル、新事業などへの適切な投資を通じたグループの総合力の強化により、利益成長率の向上に努めてまいります。 当行の存在意義(パーパス)は、地域の発展に貢献していくことであります。これからも、社会の重要な一構成要素であるという社会性を認識し、さまざまなステーク・ホルダーの要請に応えつつ、社会の維持と発展に貢献してまいります。利益を出し、株主価値を見出し、そして従業員と地域社会に還元すること、まさに、当行が経営理念に掲げる「地域とともに成長発展し、すべてのお客さまにご満足いただき、行員に安定と機会を与える」であります。 お客さま、株主のみなさま、地域社会、従業員とその家族、すべてのステーク・ホルダーのみなさまとともに、ご期待にお応えできるよう努力しながら、持続可能な成長発展に向け全力で取り組んでまいります。引き続き、みなさま方からの温かいご支援と変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申しあげます。山形銀行の目指す方向VISION企業価値向上へ向けた取り組みステーク・ホルダーのみなさまとともに

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